喜舎場盛也(画家)の作品が凄い!障がい・経歴、作品の特徴について調査【no art,no life】

こんにちは、社長の部下のマロニーです。

芸事に多少のたしなみがある人の多くは、社会的に認められたい、売れなければいけない…といった常識(これは、社会を生きていく上で誰もが思うことですが)にうずもれて、自分の中に眠っている自由な感性を表現できない・気づけないことがあります。

そういった多くのアーティストを時に嫉妬させるのが、アウトサイダー・アート(フランス語で「アート・ブリュット」)の作家の方々です。沖縄県にお住まいの喜舎場 盛也さんも、そんなアウトサイダー・アーティストのおひとりです。

(出典:https://www.diversity-in-the-arts.jp/)

喜舎場 盛也さんの作品は、近年国内外で多くの注目を集め、作品に関連するDVDも発売されています。

どのような方なのでしょうか?経歴や作品の情報を中心にまとめてみました!

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喜舎場 盛也さんのプロフィール

  • 喜舎場 盛也(きしゃば もりや)
  • 1979年生まれ 40歳
  • 沖縄県那覇市出身
  • 沖縄県那覇市在住

喜舎場 盛也さんの障がい・ご経歴は?

喜舎場 盛也さんは自閉症の障がいをお持ちです。

知的障害を持ちながら、ある分野で特異な能力を発揮する人「ギフテッド」(「gift(ギフト):神または天から与えられた“資質”)と称することがありますが、喜舎場 盛也さんも間違いなくそのおひとりでしょう。

ご両親にも気づかれず、幼少時からこっそりと、ご自宅の自室で制作し続けていた作品は、通っていた特別支援学校の教諭らが2001年に主催した、「アートキャンプ 素朴の大砲展」(浦添市美術館)に出典したことから一躍注目を浴び、以来国内外の展示会に参加されています。

現在は沖縄県浦添市の社会就労センター「わかたけ」で、週に2回作品制作に取り組んでいらっしゃいます。

(出典:https://www.mhlw.go.jp/)

喜舎場 盛也さんの作品が凄すぎる…!

喜舎場 盛也さんの代表作「漢字シリーズ」は、1枚の紙を小さな漢字でぎっしりと埋め尽くしていくもの。紙の左側から縦に下方向へびっしりと書き続けていき、1枚を完全に埋め尽くすのに、約半年かかるそうです。

(出典:https://www.okinawatimes.co.jp/)

(出典:http://artcamp2001.blogspot.com/)

また、5年程前からは、油性・水性ペンで色とりどりのベル・星・小さな丸を描く「ドットシリーズ」に夢中で、こちらもやはり1作品に約半年程かかるとのこと。

ぎっしり水玉を描く場合もあれば、余白を残す時もあり、本人のその時の感覚で完成が決まるそうです。

(出典:.http://artcamp2001.blogspot.com/)

(出典:https://museum.bokunen.com/)

喜舎場 盛也さんの作品は、

『「規則性」と「自由性」が同居している』

『完成された美術家のように、制作手法がきっちり系統立てられている一方で、自由な表現にもあふれている。異なる特徴が絶妙にマッチしている点が面白い』

『私たち誰もが経験した「胎児のゆらぎ」の世界へと密かに誘っている』

といった評価がされています。

また、最近取り組まれている「ドットシリーズ」の作品では、「裏面ににじみ出るまで執拗に塗り込み、そのこと自体を楽しんでいるかのよう」だそうです。

喜舎場 盛也さんの作品は、国内各地の展示会の他、イギリス、スイス、フランスでの美術展にも出展されています。

2008年にはNHKの新日曜美術館「絶対唯一の表現者たち アウトサイダーアートの世界」でも紹介され、

「常識が剥がれ落ちていくような感じ。心のそこにある、悪とか善とかの時間を越えた物語のエキスが湧き出ているよう」と、出演者の方が感想を述べられています。

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喜舎場 盛也さんの「漢字シリーズ」には「ルール」がある?!

規則性と自由性が同居している…確かに、喜舎場 盛也さんの作品を見ていると、ただでたらめに漢字やドットを描いているようには見えません。

しかし、その「規則性」とは?……と聞かれると、容易に答えは見つかりません。

そこで、非常に気になるツイートを発見しました。2015年に企画展「すごいぞ、これは!」で、喜舎場 盛也さんの作品を展示した、埼玉県立近代美術館のツイートです。

喜舎場 盛也さんの「漢字シリーズ」には、ルールがひとつだけ発見されている!

これは非常に気になり、いろいろと調べてみたのですが、情報が得られませんでした…

ツイートも「ぜひご来場を!」で終わっており、果たしてどのようなルールがあるのかがわかりませんでした。

もし情報が追って得られましたら、追記したいと思います!

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喜舎場 盛也さんや、障がいを持つ方々が見る・感じる世界

喜舎場 盛也さんの「漢字シリーズ」「ドットシリーズ」には、我々にはわからない規則性・ルールがあると聞いて、部下マロニーは(いつ読んだ何の本だったか覚えていないのですが)喜舎場 盛也さんと同じく、自閉症の子のエピソードを思い出しました。

ある2人の自閉症の子たちが、お互いに6ケタの数字を言い合って、遊んでいたという話なのですが、彼らが瞬時に言っていた6ケタの数字というのは素数で、無限に存在する数字ではあるそうですが、常人は計算をすることなしにその数字が「素数」であると知ることは難しく、2、3ケタならともかく、6ケタの素数を言い当てっこして遊ぶ様子に、その光景を見ていた研究者は驚いた…という話です。

※素数:1 より大きい自然数で、正の約数が 1 と自分自身のみであるもののこと。1と自分自身の数字以外では割ることができない数字のことです。

この、普通では考えられない“素数遊び”に興じていた自閉症の子どもたちは、知的障害を抱え社会生活が困難な子たちでしたが、数学に関しては驚くべき資質を備えていたギフテッドでした。

喜舎場 盛也さんの「漢字シリーズ」「ドットシリーズ」の絵画に秘められている規則性も、もしかしたらこういった数学的な規則に基づいているものなのかもしれないと思いました。

また、映画「レインマン」の主人公のモデルが持っていた障がい「サヴァン症候群」と同じ障がいを持つダニエル・タメット氏は「ぼくには数字が風景に見える」という著書を出しています。

ぼくには数字が風景に見える (講談社文庫)
「思慮深く、優しい声で、ダニエルは私たちにそっと教えてくれる。この世界は、生きるに値する場所である、と」
“ぼくが生まれたのは一九七九年の一月三十一日、水曜日。水曜日だとわかるのは、ぼくの頭のなかではその日が青い色をしているからだ。水曜日は、数字の9や諍いの声と同じようにいつも青い色をしている”
<本書より>

著者は、『4は内気で物静か、89は舞う雪のよう』と、数字に色や感情、動きを感じとっています。

このダニエル・タメット氏のように、喜舎場 盛也さんは漢字に「意味」ではなく、形の美しさ、色、性格、語りかけてくるメッセージなどを感じているのではないかとも思います。

障がいを持つ人々は、知らぬうちに「常識」というトラップにとらわれてしまった者達が、見たり感じたりする姿とは違う、美しさに満ち溢れた真実の世界を見たり感じたりしているのかもしれない。

そんな気がする喜舎場 盛也さんの作品群でした。

ぜひ一度、実物を拝見してみたいものです!

最後までお読み頂き、ありがとうございます!

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